段取り・下準備 公開日: K.Matsuura

パンフレット・会社案内の作り方! 効率よくパンフレットを作る!

パンフレットや会社案内・サービス案内をつくりたい! でも、何からはじめたら良いのか分からない。どうやってまとめれば良いか分からない!! そんな方は多いのではないでしょうか??
ここでは、初めてパンフレットを企画する方にもわかりやすく、パンフレット作りの手順について説明します。 業者との相談の仕方、原稿の準備の仕方などパンフレットの作り方についてご説明いたします。

掲載したい内容を検討して大まかなページ数を想定する

パンフレット・会社案内のページ数は下記のパターンになります。

  • 2つ折り4Pパターン
  • 3つ折り6Pパターン
  • 冊子型8P以上〜(4の倍数で増えていく)パターン

サービス案内や会社案内パンフレットで一番簡易的なのが「2つ折り4P」パターンです。
会社規模がそこまで大きくない会社や創業間もない若い会社、サービス内容が限定的に絞られている会社さんに多く見受けられます。営業先の会社から「何か資料を」と言われるパターンのニーズに応えるために作成される会社が多いと思います。

「3つ折り6P」パターンは、もう少しサービス内容をキチンと訴求したい。会社の安心感を出したいといった場合にオススメの仕様です。展開の仕方ではストーリー性がうまれ、面白い展開でサービス内容や会社の強みを訴求する事ができます。

「冊子型8P以上〜」パターンは、掲載したいボリュームが多岐にわたる場合やデザインにも凝りたい。会社の安心感を最大級に演出したい。ブランディングをしたい場合にはほとんどこのパターンになります。
また、冊子型は数字の4の倍数でしか展開ができませんのでご注意を!!(表紙・裏表紙を含む)

できるだけライバルの参考資料も集めて検討しよう

競合他社やライバルとなるサービスのパンフレットなど色々と資料を集めて参考にするのも近道です。競合やライバルと比べて自社のパンフレットはどうしたいのか? 他との違いや強みはどんなところで、どのようにしてパンフレットに反映させたいのか?
また、ライバルとのポジショニング(業界の順位など)を考えてどのようなデザインで他との差別化をはかりたいのかなどを考える必要があります。

掲載したい項目(内容)を書き出してページ数を割り出してみましょう

  • 表紙・裏表紙-2P
  • イントロ(経営理念・強み・アピールポイントなど)-2P
  • 事業内容/全体像(サービス内容/全体象)-2P
  • 各事業内容/詳細(各サービス内容/詳細案内)-6P
  • 社員インタビュー(紹介)-2P
  • サービスフロー(サービスの流れ)-1P
  • 拠点一覧-1P
  • 設備一覧-1P
  • その他・会社外観、など…-1P
  • 会社概要・沿革-1P
  • 社長挨拶-1P
  • 合計-24P

上記の場合はかなりしっかりしたパターンのボリュームになりますが、自社にとって必要な掲載したい内容を箇条書きで書き出してみましょう。そこから各項目ごとに誌面に掲載したい写真や文言の詳細などのボリュームをイメージして必要なページ数に落とし込んでいきます。

ここまでくると頭の中もスッキリとしてきます。
また、見積を業者に依頼する場合でも見積の正確性も高まります。例えば、コピーライティングの見積を依頼した場合、上記の情報があると「拠点一覧」「設備一覧」「その他のページ」「会社概要」「社長挨拶」のページはコピーライターの作業領域ではないため、キチンと必要なページのみのコピー費が見積項目として上がってきます。構成表が無い場合はザックと22P(表紙・裏表紙を除く)として計算されてしまう可能性が高くなります。

デザイン性重視の場合、思ったよりページ数がかかる。

なぜなら、デザイン性を重視する場合は1ページあたりに掲載する項目や内容を詰めすぎないようにする事がもっとも重要だからです。例えば、サービス内容全体象や会社理念などを載せたい場合は最低でも1ページ。できれば2ページくらいあった方が読者にメッセージも伝わりますし、デザイン性も高まりますので「なんだか良い感じだなぁ」と思わせる事に繋がるからです。

要は視覚的イメージをカッコ良く見せる事が重要となります。カッコ良く見せる為にはスッキリと分かりやすいイメージが重要です。スッキリと分かりやすくする為ににはページに文言や構成要素を詰め込みすぎないことが重要となります。
この事も念頭にページ数を考えてみましょう。

ここでの結論:パンフレットに掲載したい項目を抽出してページに割り振ってみる

業者に依頼する際にどこまでプロに任せるのか検討する

パンフレット・会社案内を作成する際にかかる費用の項目は以下の通りです!!

  • デザイン費
  • コピーライティング費
  • 写真撮影費

上記の中で必ず必要なのが「デザイン費」です。ここはプロにお任せするのが一番です。制作するのには専用のソフトが必要な事やプロが作らないと、クオリティがひどくなり、逆に商品やサービス・企業のイメージがマイナスイメージになってしまいます。

「コピーライティング費」は予算がある場合や文章を書くこと、まとめる事が苦手な方、ブランディングを考えている方はプロのコピーライターにお願いするのが良いでしょう。
また、プロのコピーライターに原稿を依頼した場合は、企画や展開の切り口に面白みができ、ストーリー性をもたせたパンフレットにできる事もありますし、何より読者に伝わる分かりやすい文章や情報の整理をしてくれるので効果を期待する場合は依頼するのをオススメします。

「写真撮影」はパンフレット作成の目的や業種・業態・サービス内容などによって必要の有無が異なってきます。働く風景など「人」を入れたパンフレットにしたい場合はプロに依頼した方が良いです。「目は口ほどに物を言う」とことわざがありますが「写真は文章以上に物を言います」
自社で撮影した写真で良いとお考えの方もいらっしゃいますが、クオリティの低い写真の場合は、むしろ掲載しない方がデザイン的には良い場合が多いです。
写真は掲載したいけれどサービス内容などによっては撮影が難しい場合もあります。そのような場合はフリー素材やレンタルフォトで対応できる場合も多々あります。

これから解説する次の項目とあわせて参考に見積をとるなどしてご予算に応じたパンフレットの作成方法を検討してみるのが良いでしょう。

ここでの結論:費用の違いはクオリティーの差で決まる!

掲載したい項目とプロに任せる領域を考えて「見積り」をとる

パンフレット・会社案内などの見積をとる場合に必要なのは上記3項目に加えて、印刷の部数が必要になってきます。下記の4項目さえ押さえておけば、正確な見積がとれることになります。

  • デザイン費(必須要素)
  • コピーライティング費(依頼するか検討)
  • 写真撮影費(依頼するか検討)
  • 印刷部数(紙の厚みなども)

印刷の紙の厚みが分からなければ、「一般的な厚み」や「少し厚みのあるしっかりした厚み」などと伝えて見ましょう。

4P・6Pの折りパンフレットは文字原稿を自分で用意することも検討に

ページ数が少ないので文字原稿を自分たちで用意することも可能です。また、紙面に限りがあるので掲載できる内容にも限りがあります。既成事実やサービス内容を端的に掲載する傾向が強くなり、プロのコピーライターに頼まなくてもある程度の文章作成は自前で作成しやすいです。経費削減につながります。

また、簡単なリライト(文章の手直し)や構成案はデザインを依頼するところによっては経験豊富なデザイナーが見積金額内で手直ししてくれる会社もあります。
ただし、原稿を作るのが不向きな人やクオリティ重視の方はプロのコピーライターにお願いする前提で見積をとってみましょう。

8P以上の冊子の場合は文章もプロのライターにお願いした方がよい

よほど、文章や構成をまとめることが得意な方以外はプロのコピーライターに依頼した方が良いと思います。ページ数が多くなると、素人では構成要素や文章をまとめる事が困難だからです。
プロに頼むと文章の漢字・ひらがな・数字などの表記ルールが保たれて読者に読みやすい統⼀表記が可能となります。

また、各ページに掲載する内容の「切り口」をストーリー性のあるキャッチコピーなどで展開できる場合もあり、読者に会社やサービスの付加価値を訴求することも可能となります。

まとめ

上記をふまえて数社に見積をとることをオススメします。考えがまとまらない場合はデザイン会社に相談しながら見積を依頼する方法も有効です。
見積金額や予算に応じて色々と検討することが重要です。また、予算に応じて対応してくれる会社もありますので、コチラも相談してみるのも有効だと思います。
とりあえず、間に合わせ的に必要なのか、成果物を使って効果を上げたいなどの期待値によってもかけるコストは変わってきますので、さまざまな要素を考察して検討しなくてはいけません。