ひとくちに「チラシ」と言っても「チラシ」「ビラ」「フライヤー」「リーフレット」など、その人・使いたい製品やサービスによって呼び名は人それぞれ、その時々によって変わってくると思います。呼び名の明確な基準はありませんが、ビラは安っぽく、フライヤーやリーフレットは何となく“おしゃれ”な感じがしますね。
ここでは、安さや価格訴求型のチラシではなく、デザイン性を重視した“おしゃれなチラシ”“おしゃれなフライヤー”で製品やサービスの販売促進をしたい方やチラシデザインの参考にしたい人にむけて、自称「おしゃれなチラシ」の参考デザイン集と実際に作成・デザインする際のコツを解説していきます。
もくじ
(はじめに)チラシ・フライヤーをオシャレに仕上げるために絶対に必要なこと!!
兎にも角にもバランス! バランス! バランス!
1にバランス、2にバランス。3・4がなくて5にバランス!! バランス・バランスうるさいですね。。。
すいません(_ _)。
バランスとは構成要素のレイアウトや文章や文字の細かな使い方や処理の仕方、構成要素の間をとりまく、余白(スペース)の取り方などです。どんなに写真や素材が優れていても、バランス感覚の悪いデザインはターゲットの心の琴線に触れることができずに効果の薄いチラシになってしまいます。
バランスとはかなり抽象的ですが、できるデザイナーとできないデザイナーとではこの差が一目瞭然です。
デザインにおいてバランス感覚に優れていることは良いデザインに仕上げる為の絶対条件です。
さあ、それでは上記を絶対条件に踏まえて分類ごとに分けた参考集を見ていきましょう!!
「文字・コピー・見出し」を活したチラシデザイン編
見出しで引きつける、おしゃれチラシ
ポップなタイポグラフィのタイトル文字。文字の色をカラフルに装飾して存在感を示す。安心感を与える言葉選びにする。見出しとイメージカットを組み合わせる。etc…。
タイトルをロゴ風にするなど、チラシの顔となるタイトルを凝ったデザインにすると一気にオシャレ感がまします。見出しで興味を惹きつけるチラシデザインを見ていきましょう。
タイトルをロゴマーク+ロゴタイプ風にアレンジした和モダンなデザイン
着物の帯をモチーフにしたロゴマーク風に墨だまりが良い感じの和文フォントを組み合わせて、ロゴマーク+ロゴタイプの贅沢な見出しが完成。ホワイトスペース(空きスペース)も充分に確保した上品なデザインで伝えたい箇所に視線を集める効果がアップ。
タイトルに装飾を施し、テーマに沿ったデザイン
タイトル処理を音楽にちなんだ装飾を施し、他の文字要素との差別化を図るとともに、目立つようにしている。英文の文字にもカラフルな装飾を施して単調になりがちの要素をオシャレに仕上げています。アーティスト写真の配置にも工夫を凝らして遊び心ある演出に。手書き風イラストとの組み合わせで親近感を醸成しつつも白をベースとした清潔感あるデザインに仕上げている。
見出しにイラストを加えてイメージを喚起させる
ストーリー性が感じられるオシャレなイラストと見出しを組み合わせる事で伝えたい事を分かりやすく表現。伝えたい情報をブロック毎に配置したレイアウトデザインで落ち着いた読みやすい紙面にしている。
可愛らしいロゴとネーミング
企画に沿ったモチーフをタイトルの装飾としてイメージロゴを構築。ママやキッズたちに興味を引くようなハッキリとした配色で展開。写真とイラストで繋がりを持たせて分かりやすくデザインしている。安心感を与える言葉選びもポイント。
「イラストやキャラクター」を活したチラシデザイン編
イラストやキャラクターで引きつける、おしゃれチラシ
サービスの内容をイラストを使って分かりやすく伝える。オシャレなイラストを軸にして親しみやすさをコピーとイラストでイメージを補完する。キャラクターの魅力を前面に押し出したデザイン。etc…。
イラストは専門技術がプラスされますが、オシャレ感が増しますね!それでは、見ていきましょう!!
柔らかな雰囲気をもつイラストで親しみやすさを
親しみと共感を感じて貰えるよう、今風なオシャレなイラストを作成。視線・興味・共感を勝ち取るために、テーマに沿った分かりやすいキャラクターと漫画風の吹きだしで、シンプルかつ分かりやすくサービス特性を伝えるよう工夫している。
キャラクターの魅力を前面に押し出したデザイン
テーマに見立てたキャラクターを効果的に取り入れて、誌面にリズム感を与えています。楽しい休日をイメージしてカラフルな配色でワクワク感を演出。単調にならないようにリズミカルなレイアウトと見出しデザインで表現している。
「モチーフで印象づける」チラシデザイン編
モチーフで印象を引きつける、おしゃれチラシ
西洋的な雰囲気をクラシカルなモチーフで表現。ロゴマークの形状をアクセントとして用いる。グランジ風(カスレ・ひび割れ・ノイズ)なデザインで印象づける。etc…。モチーフを加えることで、伝えたい方向性が視覚的に分かりやすくなります。ここではモチーフを表現したオシャレなチラシをご紹介。
西洋的なモチーフを用いてゴージャス感を表現
店舗のイメージから西洋的な飾りを取り入れて落ち着きがあり、ゴージャスなデザインに。非日常感を演出するために特別感のあるフレームや罫線を採用。グラデーションも効果的に活用してテーマに沿ったおしゃれ感を演出している。
グランジデザインで無骨を表現
背景・タイポグラフィにグランジデザイン(ザラっとした質感)を採用し、ステンシル文字をデザインすることで、無骨さ・タフ感を演出しつつもカラフルな配色で視覚的に強烈なインパクトを与えています。グランジにグリッドを取り入れることにより、コンテンツの流れを構築する役割も担っています。
「写真」を活したチラシデザイン編
写真で引きつける、おしゃれチラシ
シズル感を意識したメニュー写真。商品のサイズ感が伝わる写真を配置する。イメージカットを使用しテーマを直感的に伝える。etc…。写真のチカラは言葉よりも視覚的に直接イメージできるので絶大な効果を生みます。ただし、写真のクオリティーが高くなくては何の意味も無く、逆にマイナスなイメージを持たれることもあるので、注意が必要です。それでは、事例を見ていきましょう。
イメージカットを大きく使い訴求力をたかめる
イメージカットを使ってテーマを直接的に伝えている。競合他社との比較として高級感を演出しつつも、具体的な数字を用いてイメージカットと連動して優位性を訴求している。工業製品のトーンに合わせたバックで撮影してる。
写真とコピーライティングで興味を引く
写真とコピーを組み合わせることによって、思わず手にとって見たくなる仕組みを作り出した。写真と漫画風台詞を組み合わせて、ニーズの解決を端的に読みやすく表現している。配色トーンをまとめる事でメリハリの効いた誌面デザインに。
直感的にゴール設定を連想できるイメージ写真でデザイン
メインビジュアルにトレンド感(くびれなど)があるイメージ写真で読者の願望を訴求。
限定のお得感はもちろん数字で分かりやすく表現している。スポーツジムのチラシはPUSH型としては成約率が高い業種のため、視認性の高いチラシで潜在的なニーズを顕在化するよう工夫している。
まとめ
すべてのチラシに共通していること。
いかがでしたでしょうか!? お洒落なチラシを作る際のチョットした参考やひらめきにお役立ちできたなら幸いです。
紹介したチラシで一貫して共通していること。
それは、誌面に情報を詰めすぎないことです。オシャレ感を演出して商品やサービスの良さを訴求するには欲張って言いたいことをアレやコレやと詰めすぎないことです。
商品の良さやサービスの良さを読者に色々と伝えたい気持ちも分かります。しかし、グチャグチャした誌面構成では読者の興味は全く発生しません。またデザインをする上でも大きな障害となります。
優先順位の低いニッチな情報は思い切って削減することが「おしゃれなチラシ」を作成する第一条件とお考えください。
そこからは、センスの良いデザイナーがキチンと商品やサービスの良さを理解した上で、伝わるデザインをレイアウトや表現方法を駆使して競合とは異なるデザインに仕上げていきます。
おしゃれなチラシの具体例
- 余白スペースが確保されている
- レイアウトやバランスが良い
- 見出し・フォントに工夫がある
- 写真のクオリティーが高い
- 統一感がある
- 特徴が連想できるモチーフがある
- 情報が整理されている
などでしょうか。伝えたい商品やサービスによってデザインの方向性は変わってきます。おしゃれなチラシで訴求力を上げたい時にご参考にしてください。
ちなみに今回、掲載しているチラシデザインは全て弊社で作成したものになります。
何かお困りであれば全国対応でご相談可能ですのでお気軽にお声がけ下さい。
宜しければ、チラシ・パンフレット・会社案内をデザインする弊社のホームページもご覧ください。
https://www.now-net.co.jp