デザイン 2017.04.03 K.Matsuura

アナログ回帰のブームをデザインやマーケティングにも応用!

音楽業界のレコード・カセットテープの音源発売など含め、さまざま業界でアナログ回顧ブームが若者層を中心としてひそかにジワジワと盛り上がってきています。若者層にとっては回顧ではなく、未知のジャンルなのでNEWということになります。
私みたいな世代にとってはモロに青春時代にドストライクな時代なので回顧になります。

アナログ大好きな私にとっては、うれしいことで何か仕事に活かせないかと思いデザイン・マーケティングの視点から考察してみました。

アナログブームの一例…

  • アナログレコード
  • カセットテープ
  • 写真フィルム(写ルンです)
  • ミニ四駆(第3次ブーム)

上記に共通して言えるのは、とにかく見た目やデザインがカッコいい!!
レコードなんてジャケ買いして、そのままお部屋に飾るなんて、昔したことありません?
カセットテープや写ルンですなんて角角しくてカッコいい!
写真にしてもフィルムの粒子感などが女子高生などにウケているみたいです。

上記に共通して言えるのは【体験】がキーワード

デジタルでポチッと再生して、何だか飽きたらすぐ次へスキップ。
アナログで音楽を聴くとそんな事はできません。カセットなら早送り▶▶。レコードなら針をここら辺に落としてみる。写真はわざわざ現像する!!
一手間・二手間かかる手段を選択して行動を起こすとは若者層にとってはクールなエンターテイメントとなっています。
さらに、そのような行動をデジタルと融合させてSNSなどで発信して他者とコミュニケーション活動を行い、楽しさを倍増させる行動をとっています。

30代半ば〜50代にかけて楽しい・良い・カッコいいと感じていたモノやコトは普遍的な良さがあることをこのことから証明された形になります。

マーケティングの視点からみると、販促やプロモーションを全く新しい形でアプローチするのではなく、80年代・90年代に王道とされていた施策や販促を参考としてデジタルも融合させて展開することでニッチなターゲット層にとっては必ず、反響として返ってくるでしょう。

印刷(デザイン)でも活版印刷が見直されている

活版印刷とは、すご〜く古い印刷技術で、アナログな作業を必要とする凸版式印刷の一種で活字で組んだ版による印刷です。
分かりやすく言うと、鉛でできたハンコを一文字ずつ押して印刷するイメージです。
特徴としては、紙に圧力がかかるので、紙自体に印刷する部分が少し凹んだ仕上がりになります。
インクの量や場所が刷る度に異なるので印刷にムラが出たり、1枚づつの仕上がりに個性が出るのも特徴で、エッジがにじむのも良い感じでSHOPカードなどにも最近は多く使われています。

デザインではフラットやグランジテイストが受け入れられている状況

グラフィック・デザインやWEBデザインの表現方法は少し前(2010年くらい)まではweb2.0のデザインが流行っていた時期があります。(アクア調やシャドーなどを多用した立体感のあるデザイン)=リッチデザインと呼ばれています。
しかし、そこからMicrosoftやAppleがデザイン上の余計なものを排除したフラットデザインを採用して、現在のデザイン表現のスタンダードになっています!

これは、新しいデザインではなく大昔の印刷物などのデザインに回帰したと言っても過言ではありません。1940年代・50年代のスイスなどのデザインはシンプルかつグリッドを活用したデザインで当時は世界中で一世を風靡しました。

グランジデザインは汚した感じや擦れた感じを表現したデザインです。一言で言えば「手書き風」といったところです。ヴィンテージ感やレトロデザイン感を演出するには最適な手法と言えます。

歴史は繰り返されると言いますが、フラットデザインやグランジデザインはアナログ回帰の路線にも証明されているように、シンプルでどこか暖かみがあり手作り感のあるデザインが好まれている傾向にあります。

フラットデザイン・グランジデザインの難しさと未来形

フラットデザインはシンプルなデザインだけに配色や文字・フォント(文字のデザイン処理)の扱い方が非常にセンスが問われるデザインです。
ある程度のデザインの経験と知識がないとなんだか野暮ったくなったり、ただのダサいかつ分かりにくいデザインになってしまう可能性が非常に高くなります。

グランジデザインに関してもグランジの使いどころのさじ加減が非常に難しいく、センスがないとタダの汚いデザインに仕上がってしまします。

私どもは、アナログ視点・フラットデザイン・グランジテイスト、さらには必要であればリッチデザインのアクセントも視野に実験的な試みやテストや学習を積み重ね、次世代のデザインスタイルとマーケティングを常に意識しています。

フラットデザイン・グランジテイストのデザインもアナログ的思考の回帰にデジタルの強みと研鑽を積み重ね、発展系として本当に近い将来に新たなデザイン表現が生まれてくることでしょう。